走行中のエンスト|一般社団法人 岐阜県自動車整備振興会

得するクルマ情報

パンクやバッテリあがり
「トラブル対処法」を紹介

走行中にエンストを起こしたら

走行中エンストを起こしてしまった場合、エンジンの力を用いた倍力装置が作動しなくなるので、“ブレーキが利かなくなる”“ハンドルが利かなくなる”と感じられますが、実際にはブレーキやハンドルが重くなるだけで利かなくなることはありません。
エンストを起こしてしまったときは、あわてず力を込めて操作し安全な場所へクルマを停車させてください。

走行中にエンストを起こしたら

自動車に関した事故の溺死者数は、年間200~250人ほどといわれていますが、万が一の場合に備えて、脱出方法を確認しておきましょう。

①自動車は、状況や車種にもよりますが、水中に転落しても
しばらく浮いているので、その間に脱出します。
●自動車は一般的にエンジンのある方から沈みます。
●開いている窓から水が流入する場合は、沈むスピードが速い。
●転落した場合は、沈着冷静に行動することが重要。
●シートベルトは水中でも外せるので、必ず着用しましょう。
②窓が水面より上にあるうちに、シートベルトをはずし、
窓ガラスをあけて脱出します。
●電動式窓ガラスでも開かないとは限りませんので、
とにかく開けてみる。
●ドアは水圧でほとんど開かないので、窓から脱出する。
●水中に沈んでからは、脱出しにくい。
●緊急脱出用ハンマーを備えている場合、
窓が水面から上にあるうちにガラスを割る。
●前面ガラスは、ひびが入るだけで割れないので、
側面・後面ガラスを割る。
③窓から脱出できない場合は、車室内の水面が胸か首の位置まで
くるまで待ち、大きく息を吸い込んでからドアを開け脱出します。
●ドアは、車室内への水の流入によりドア内外への水圧差が
少なくなると開けられる。
●ドアを開けると一気に水が流入するので、
あわてず速やかにクルマから離れる。